
画像はAI生成イメージです。サイトの世界観として使用しています。
「在宅会議のためのマイクを、最もコスパ良く揃えたい」と聞かれたら、私が最初に薦めるのが Audio-Technica AT2020USB+ です。
価格は 13,000〜16,000円。USBマイクの主要6製品で 最も安価 ですが、価格.com の ★4.59/6件(5★が66%、4★が33%)という評価は、10年売れ続けて評価が落ちないロングセラーの貫禄です。
この記事は、私が公式仕様・100件以上のユーザーレビューを読み込んだ結果をベースに、「この製品が誰に向いていて、誰には向かないか」を編集者目線で整理した Editorial Review です。実物使用感は含みません。
結論:会議メインなら、第一候補
| 状況 | 推奨度 |
|---|---|
| 在宅会議だけ・配信予定なし | ★★★★★ |
| 価格を13,000〜16,000円に抑えたい | ★★★★★ |
| 国内メーカー(オーディオテクニカ)の安心感 | ★★★★★ |
| プラグアンドプレイで設定を簡素化したい | ★★★★★ |
| YouTube配信もする予定がある | ★★(16bit が弱点、QuadCast 2 へ) |
| ポッドキャスト本気でやる予定 | ★★(MV7+ 一択) |
| 物理ミュートボタンが欲しい | ★★(無いので Zoom側ミュート前提) |
「会議だけで完結させたい」読者には、6製品中もっともコスパが高い選択肢 です。
公式仕様まとめ
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 正式名称 | Audio-Technica AT2020USB+ Cardioid Condenser USB Microphone |
| 型番 | AT2020USB+ |
| 形式 | バックエレクトレット コンデンサー型 |
| ピックアップパターン | 単一指向性(カーディオイド)1種 |
| サンプリング | 16-bit / 44.1 or 48kHz |
| 周波数特性 | 20Hz - 20kHz |
| 接続 | USB-A(USB Mini-B → USB-A ケーブル) |
| マウント | 三脚デスクスタンド + 専用スタンドマウント / 3/8”-5/8” 変換ネジ同梱 |
| ヘッドホン端子 | あり(ボリューム付き / Mix機能でPC音とブレンド可) |
| 物理ミュート | なし |
| ゲイン調整 | 本体には独立ゲインノブなし |
| 専用ソフト | なし(プラグアンドプレイ) |
| 保証 | 1年(販売店延長保証可) |
| 重量・寸法 | 386g / φ52 × 162mm |
| 価格目安 | 13,000〜16,000円(時期で変動大) |
| 価格.com ★/件数 | ★4.59/6件 |
| 公式URL | https://www.audio-technica.co.jp/product/AT2020USB+ |
出典:オーディオテクニカ日本公式/価格.com/Sound on Sound レビュー。
「枯れた定番」の意味:10年売れ続けて評価が落ちないロングセラー
AT2020USB+ は2014年頃から販売されている息の長いモデルです。長年売れ続けてきた背景には、「会議用途に必要十分な機能を、最もシンプルに揃えた設計」 があります。
同価格帯(10,000〜15,000円)との比較
- Razer Seiren V2 X(9,000〜13,000円):USBコンデンサー、24bit/48kHz、スーパーカーディオイド、物理ミュートあり
- Logicool Yeti(無印)(22,418円):コンデンサー4パターン、16bit/48kHz
- HUANUO USB マイク類:価格は安いが定番感は弱い
価格・機能・サポートのバランスで見ると、国内メーカー × 1万円台 × 10年実績 という組み合わせは AT2020USB+ が事実上の独走。
100件以上のレビューで読み解いた強み
高評価レビューを横断すると、共通するキーワードがあります:
- 「Zoom 会議で『音いいね』と言われる」 — 内蔵マイクからの乗り換えで明確な差を実感する報告が頻出
- 「Mix機能でモニタリングが快適」 — ヘッドホンでマイク音と PC 音をブレンドして聞ける
- 「設定不要で挿すだけ」 — ドライバ不要、Windows / Mac 即対応
- 「重みのある質感」 — 386g・金属ボディの所有満足度
- 「価格に対する音質」 — Zoom コーデック圧縮を考えると、ここから上の価格帯は会議では差が分かりにくい
16bit / 48kHz の意味:会議では問題ない、配信では物足りない
AT2020USB+ の 16-bit / 44.1-48kHz という仕様は、6製品中で最も低いスペックです。他の主要製品(QuadCast 2 / MV7+ / Yeti X / V2 Pro / V2 X)は 24-bit です。
会議では問題ない理由
Zoom / Teams / Google Meet / Discord などの会議サービスは、内部で音声を コーデック圧縮(Opus / G.722 等)します。圧縮後の音質は 16-bit 8-16kHz 程度に落ちる ため、ソース側が16bit でも24bit でも、相手に届く音は実質的に変わりません。
会議用途では、16bit / 48kHz は十分過剰。AT2020USB+ で品質的に困る状況は起きません。
配信・収録では物足りない理由
YouTube・ポッドキャストでは、ソース音質がそのまま配信される(24bit 推奨)。AT2020USB+ は16bit 止まりなので、「配信時代の標準スペック」から見ると一段下になります。
将来配信を始める予定があるなら、後継 AT2020USB-X / AT2020USB-XP(24-bit/96kHz、USB-C)を検討すべきです。
後継機 AT2020USB-X / AT2020USB-XP との違い
オーディオテクニカは 後継機を併売 しており、価格帯はほぼ同じです。
| 項目 | AT2020USB+ | AT2020USB-X | AT2020USB-XP |
|---|---|---|---|
| ビット/レート | 16-bit/48kHz | 24-bit/96kHz | 24-bit/96kHz |
| 接続 | USB-A | USB-C | USB-C |
| 物理ミュート | なし | あり | あり |
| ゲインノブ | なし | あり | あり |
| LED表示 | なし | あり | あり |
| 専用ソフト | なし | A-T Connect | A-T Connect |
| 価格目安 | 13,000〜16,000円 | 14,000〜18,000円 | 18,000〜22,000円 |
新規購入なら -X / -XP を選ぶ方が論理的 です。AT2020USB+ を選ぶ理由は:
- セール時の価格差(10,000円台前半まで落ちることがある)
- Mix機能の特定実装が好み(後継は仕様が違う)
- すでに USB-A 環境のデスク
私が読者に薦める基準
私の判断基準では、以下の優先順位で考えます。
軸①:会議用途への最適化 → ◎
カーディオイド単一・プラグアンドプレイ・国内メーカーサポート、と会議に必要なものだけが揃う。機能過多にならない設計 が初心者にも安全。
軸②:価格対性能 → ◎
13,000円台で買えば、6製品中もっともコストパフォーマンスが高い。「合わなくても損失が小さい」入口価格。
軸③:国内メーカーの安心感 → ◎
オーディオテクニカは日本ブランド、サポートも国内。販売店延長保証も選びやすく、長期使用への不安が少ない。
軸④:配信用途の拡張性 → △
16bit 止まりなので、将来の配信拡張には弱い。配信予定があるなら後継 -X / -XP か、MV7+ への投資 を検討すべき。
軸⑤:物理操作 → ✕
物理ミュート無し・ゲインノブ無し。Zoom側のミュート操作で運用する前提。頻繁にミュート切替する読者には弱点。
想定使用シーン:このマイクを薦めたい3つの読者像
シーン1:在宅会議が初めての読者の最初の1台
在宅ワークに切り替わったばかり、マイクが必要かまだ分からない読者。
- 13,000円は試用価格として許容範囲、合わなくても損失が小さい
- 設定不要で挿すだけ、初めての USB マイクとして安全
- 国内メーカーで購入後の不安が少ない
- 物理ミュート無しは Zoom ショートカット(Cmd+Shift+A)で対応可能
シーン2:会議でマイクを完結させたい読者
配信・収録の予定がない、会議だけがマイクの用途。
- 16bit/48kHz は会議では十分過剰、配信時代スペック不要
- カーディオイド単一・プラグアンドプレイの「機能過多にならない」設計
- 静音書斎で本来の性能を発揮
シーン3:オーディオテクニカ製品で揃えたい読者
ヘッドホン(ATH-M50x)等、オーディオテクニカ製品を既に使っている読者。
- ブランド統一感
- サポート窓口の一元化
- Mix機能で PC音 + マイク音のヘッドホンモニタリング
こんな方には絶対薦めない
- 配信・YouTube・ポッドキャストもする予定 → 16bit/48kHz は今の配信時代では物足りない、QuadCast 2(24bit/96kHz)または MV7+(USB+XLR) を選ぶべき
- 物理ミュートが必須 → AT2020USB+ には物理ミュート無し、Zoom側ミュート前提でOKな読者向け
- 音響処理してない部屋で家族の声が多い → コンデンサー型なので生活音を全部拾う、ダイナミック型 MV7+ を選ぶべき
- 後継機 AT2020USB-X / -XP との違いを知らない → 新規購入なら24bit/USB-C の後継機を検討する方が論理的
一緒に揃えると効くもの3点
1. ポップフィルター
破裂音(パ・ピ)対策。AT2020USB+ には 専用ポップフィルター が別売(Audio-Technica AT-PF2 等、3,000〜5,000円)で揃います。配信・収録なら必須、会議では任意。
2. ブームアーム
卓上スタンドからブームアーム(Blue Compass / Elgato Wave Mic Arm 等)に切り替えると、デスク手前のスペースが空きます。5/8”-27 ネジ規格(変換ネジ同梱)で対応可能。
3. ヘッドホン(モニタリング用)
AT2020USB+ の Mix機能 は、ヘッドホン端子で PC音 + マイク音をブレンドできる優れた機能。ATH-M50x(同社ヘッドホン、20,000円)と組み合わせると、モニタリング環境が完成します。
FAQ
Q1. AT2020USB+ と Zoom で音が割れるんだけど?
ゲインが高すぎる可能性があります。AT2020USB+ には独立ゲインノブが無いので、OS側(Windows サウンド設定 / Mac サウンド設定)でマイク入力レベルを下げてください。デフォルトの50%程度から下げ始めると安全。
Q2. 物理ミュートが無いとどう困りますか?
頻繁にミュート切替する会議では、マウスで Zoom UI を操作する必要があり、画面共有中などで体感が悪くなります。Zoom ショートカット(Cmd+Shift+A / Ctrl+Shift+A)で代用可能ですが、物理ボタンの即応性は得られません。
Q3. コンデンサーで家族の声を拾うのが心配
AT2020USB+ はカーディオイド単一なので、正面以外の音は減衰します。ただし、エアコン低音・キーボード打鍵音は近距離にあれば拾います。音響処理されていない部屋では MV7+ ダイナミックの方が安心。
Q4. 中古を買うのはアリですか?
オーディオテクニカ製品の中古は流通量が多く、状態の良いものが多い印象。ただし保証は新品から1年なので、中古は実質保証期間が短くなります。コスト重視なら検討に値しますが、メーカー保証を活かしたいなら新品。
Q5. AT2020USB+ と AT2020(XLR版)の違いは?
AT2020 はXLR専用 で、オーディオインターフェース必須。AT2020USB+ は USB 単体で動きます。「USB マイクで完結したい」なら +、I/F 経由で本格運用するなら XLR 版。
Q6. Amazonセールでさらに安くなりますか?
ブラックフライデー・プライムデーで 10,000円台前半まで落ちることがあります。急ぎでなければセール待ち が合理的です。
Q7. Mac でも使えますか?
USB プラグアンドプレイで Mac 即対応。専用ソフトが無いので OS 違いの影響を受けません。Mac 環境では特に安心して薦められます。
まとめ
Audio-Technica AT2020USB+ は、「在宅会議のためのマイクを、最もコスパ良く揃えたい」 読者の第一候補です。
私の判断基準では:
- 会議メイン × 予算13,000〜16,000円 → 第一候補
- 国内メーカー・1年保証で十分 → 安心して選べる
- 配信予定あり → 24bit の QuadCast 2 か後継 AT2020USB-X を検討
- 生活音多い環境 → MV7+ ダイナミック を選ぶべき
- 物理ミュート必須 → QuadCast 2(タップ式)か MV7+ を選ぶべき
「枯れた定番」というポジション は、新規購入の入口として最も安全な選択肢です。10年売れ続ける製品の貫禄を、13,000円の予算で味わえる のが AT2020USB+ の核心的な価値です。
マイク全体の選び方は Pillar:マイク完全ガイド で扱っています。QuadCast 2 / MV7+ との比較は QuadCast 2 vs MV7+、コンデンサーとダイナミックの根本理解は コンデンサーマイク vs ダイナミックマイク 完全解説 にまとめています。